異なる高さに付着したヤッコカンザシ
○地質
この岩石の表面には、大きく分けて2つの異なる高さに、ヤッコカンザシの石灰質の棲管(チューブ状のすみか)の集合が付着している。 下部は2,700年?1,000年前、上部は2,800年以前に付着したものであり、完新世(約1万年前?現在)の巨大地震(南海地震など)に伴う土地の隆起によって、高さ(時期)を違えてこの高さまで持ち上がった。 上部の棲管集合体の内部は外部(表面)より古く、その年代差は800年程度。この期間、地震のない静穏な800年間にヤッコカンザシの棲管が形成されたことを示している。 周辺の海水面付近の岩石には、現生するヤッコカンザシの棲管が見られる。 ヤッコカンザシは海水面や大地の隆起の変動の良い指標になる。 |
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