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行水の池
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みどころ
○地質
修行中の弘法大師が行水したとされる凹地と、その背後の庇状の地形で構成されている。
庇状の地形は「ノッチ(波食窪)」と呼ばれる海岸地形の一種で、波の力によって岩石が削られ、上部が庇状に残ったものである。このノッチの表面には、灰白色のセメントのような突起物が見える。
これは海水面付近に生息するヤッコカンザシの石灰質の棲管(チューブ状のすみか)が集合したものである。
棲管を形成した当時は、この高さに海水面があった。その後の巨大地震(南海地震など)に伴う土地の隆起によってこの高さまで持ち上がった。
この棲管は今から約2,700年?1,000年前のものであり、現在の「行水の池」の標高が海抜6mであることから、その後6m隆起したことが分かる。
現生のヤッコカンザシの棲管が周辺の海水面付近の岩石に付着しているのが見られる。ヤッコカンザシは海水面の変動や大地の隆起の良い指標になる。

○ 文化など
弘法大師が青年時代、室戸岬で修行していた時に、この池で行水されたと伝えられている。この池の滑らかに凹んだ岩は、大師が行水の際、背中を寄せたためといわれ、また周辺の岩の上が滑らかなのは、衣を干されたためだと伝えられている。
乱礁遊歩道
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