亜熱帯性植生
室戸岬は太平洋に大きく突き出た半島地形により暖かな黒潮の影響を受け、一年中温暖な気候のため亜熱帯的な植物も混在する。この岬には浸食されにくい硬質の斑レイ岩の貫入岩体があり、そのことが岬としての地形の要因として考えられている。 ○生態系 室戸岬は暖温帯下部に属しているが、亜熱帯的要素の植物が生育する。室戸岬の先端部では、巨岩上にアコウが優占するアコウータブノキ群落が成立し、林床にはフウトウカズラが優占する。熱帯性のタマシダやクワズイモなども岬周辺に多い。 台風でも有名な室戸岬は、海岸近くの風衝の強い立地では矮性のウバメガシ林となるほか、 風衝のやや弱く空中湿度の高い立地では、タブノキが優占する。 日本の暖温帯の林でも亜熱帯的な性質が最も強く、そのため海岸植物群落も含めて 「室戸岬亜熱帯性樹林および海岸植物群落」として国の天然記念物に指定されている。 |
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