「御厨人窟(みくろど)」と「神明窟(じんめいくつ)」 かつてここが海水面付近にあった時に、波の浸食によって、えぐられて洞穴となったもので、「海食洞」と呼ばれる。 海食洞入口の広場を「海食台」、背後の急崖は「海食崖」と呼ばれ、いずれも波の浸食によって形成された。 その後、完新世(約1万年前?現在)の巨大地震(南海地震など)に伴う土地の隆起によって地上にこの高さまで持ち上がった。 この場所は、現在の海水面より10m近い高い所に位置している。弘法大師の時代には御厨人窟の前まで海がきていたようである。 ○文化など この地は弘法大師が修行し、悟りを開いた場所として有名である。弘法大師が19才の頃、この地で修行をしている時に、口に明星が飛び込んできて悟りを開いたといわれ、その間、目にしていたものが、空と海だけであったため弘法大師の別名「空海」と名乗るようになったと言われる。 右側の神明窟は弘法大師の修行の場となった洞窟、左側の御厨人窟は修行中寝泊りした洞窟といわれる。 二つの窟を通称「みくろ洞」と呼んでいる。御厨人窟には毒蛇が住んでおり、往来の人畜に危害を加えるので空海が加持力をもってこれを退出させたという。 「御厨人窟の波音」は「日本の音風景100選」に選ばれている。 |
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